感想 【「3ヶ月」の使い方で人生が変わる」】

 

 

 

よくある時間術のビジネス本かと思って手に取ったらいくつかハッとさせられるところがあった。

 

やらなければいけないことは皆たくさんあるが、時間の使い方を意識してないと時間に追われる毎日になってしまう。しかも時間に追われる毎日に対しては充足感に浸ってしまいやすい。そうならないように3ヶ月という時間軸で物事にチャレンジしようという本。

いくつか引用すると

たとえば英語の勉強をするときも、「英語で日常会話ができるようになる」といった漠然とした目標を設定すべきではない。結果としてのゴールはそれでよくても、目標は「何を」「どれぐらい」取り組めば良いのかを明確にする必要がある。「自分がやるべきこと」に的を絞った具体的な目標を設定してないと、人は行動に移すイメージが描けないからだ。

自分に置き換えるならマラソンで漠然とサブ3を目標にするのではなく、月に何キロ走るとか、このメニューをこなすといったことを明確にする感じか。

 

 これはちょっとしたことかもしれないが、僕にとっては大きな発見だった。事務的な作業のように「頭を使わずにどんどんものごとが進むのは、気持ちがいいことなのだ」と気づいてからは、仕事に対する向き合い方が変わった。うんうんと悩みながら企画するより、淡々と目の前のレシートをすべて登録して経費精算する方が、その時間は絶対に気持ちいいはずだ。でも、新しい価値を生む企画を考えるほうが、生産性は明らかに高い。だから事務的な作業は「充実感があるわりに生産性が低い」とはっきり意識しておく必要があるのだ

これにはハッとさせられた。ここを意識して日々を過ごすかで大きな差になる。これは仕事以外でも当てはまる。プライベートで言えば事務的な作業とは家事だろう。頭を使わずとも料理、洗濯、掃除はできるから、スイスイと進み、何かやった気になってしまう。終わった後に多少なりとも充実感がある。 しかし結局やらなければいけないことをやってるだけなので何も新しいものは生まない。

 

「考える」「新しいことをやる」というのは頭を使うし、疲れるし、時間かかるし、スイスイとは進まないから避けがちになってしまう。だがここに対して意識的になれるかで数年後には大きな違いが生まれるだろう。

 

この部分だけでもこの本を読んだ価値があったし、日々変化がないなとか、時間に追われて何もできてない人には是非読んでほしい。