感想 「アメリカンクライムストーリー」
最近海外ドラマにハマっていて、24、ブレイキングバッド、ファーゴ、ジ・アメリカンズと続けて観てきて最近アメリカンクライムストーリーを見終わった。
このドラマの最終話のエンドロールで、役者のモデルとなる実際の事件に関係した人物たちの顔写真が出てくるのだが、ほとんど全員が役者とソックリで驚いた。
2012年の映画「アルゴ」も役者たちが実際のモデルの人物たちとソックリなのには驚いたが、それだけ実際の事件に忠実に作られているのだろう。
ドラマの原作となるO.Jシンプソン事件は自分の中ではウィキペディアでの情報しかなかった。
なのでほとんど真っ白な気持ちでドラマを観たのだが、これほどまでに人種差別の問題なのかと感じた。
検察側も弁護側も「人種」を利用する。
弁護側はOJシンプソンが黒人だから地元警察にはめられた、証拠を捏造されたと訴える。
検察側も途中から黒人の検察官を加えて陪審員の印象を良くしようとしたり、陪審員から黒人を排除しようとする。
表現は悪いが、この時のアメリカは完全に白黒二分されていたような印象を受けた。
この時期にこういう人種問題を濃く絡めたドラマ作る理由は何となく理解できるし、これだけ詳細に骨太な作品を生み出すアメリカの自力を強く感じた。